ウインドウの作成!
あなたの使用している画像編集ソフトウェアで作業を開始しましょう。ここで3つの大事な作業があります。まず最初に、スキームのウインドウをデザインしなければなりません。次にそのウインドウデザインのデザインを崩さないように最小限の要素だけにまとめます。最後にウインドウデザインの画像を256色のカスタムパレットに減色して下さい。
ここでは、これらのサンプルとして Antique の書類ウインドウを使用します。このスキームデザインは実にシンプルで、かつウインドウ作成に必要な要素の大部分を合わせ持っています。
このウインドウは、クローズボックス、ウインドウタイトル文字、ズームボックス、シェードボックス、リサイズボックスを含んでいて、ウインドウ内容部分が中央にあります。あなたがスキームをデザインする場合には、これらの機能部品を含ませる必要があります。

このデザインをスキームにする時に、リサイズボックスを要素として分離する必要があります。同様に押し下げ状態のクローズボックス、ズームボックス、シェードボックスも別の部品として用意する必要があります。さあ、このウインドウデザインから各要素を取り出してみましょう。スキームの動作速度を向上させるためにも、必ずデザイン各部のサイズは最小限にする必要があります。
最初にウインドウのくり返し表示をする部分の設定を行います。タイトル部分と各機能ボックスの間はユーザーにくり返しているかどうかがわからないようにする必要があります。Antique のようにスキームは各部品のつなぎ目が見えないように作成されています。各部品のサイズを64ピクセル単位で作成するという法則にそって作成することによって、ユーザがくり返しパターンを見つけてしまったり、どこからくり返しが始まっているか気付かないような良いスキームを作成すること出来るでしょう。
色と陰影による結果:くり返す部分の最初が淡い赤で始まり、最後が濃い赤で終わるようなデザインの場合、そのスキームを使用する人にパターンが明白に見えてしまいます。ウインドウ(その他のすべての要素に関しても同様)のデザインをする時、これらのことを頭の片隅に置いておいて下さい。デザインの行程でそれらの部分を入れ替えたりし確認しながら作業して下さい。
これらのガイドラインに沿って、編集しなおしたスキームの要素が下のものです。

文字が削除されているのと、ウインドウの各種コントロール部品とウインドウタイトル部分内部にくり返し領域のために十分な余白が見た目にわからないように残されています。またリサイズボックスをスキームから要素として抜き出しました。
現段階で、画像編集ソフトウェアによって256色に減色されています。もしこの減色機能があなたの使用している画像編集ソフトウェアがサポートしていない場合、このバージョンの Scheme Factory は、思った通りの見た目にはならないかもしれませんが減色を試みるでしょう。
今、この画像には標準の書類ウインドウに必要な要素すべてが含まれています。この画像をクリップボードにコピーします。その時、ウインドウデザインの外側の余白を出来る限り除いた状態でコピーして下さい。

さあ、いよいよ書類ウインドウの編集作業開始です!
Antique スキームを Scheme Factory のアイコンにドラッグアンドドロップして下さい。
注意:この例では、“cicn”と“wnd#”リソースを削除した Antique スキームの複製を使用します。または、Scheme Factory のファイルメニューの“新規...”コマンドで新しいスキームを作成してこれからの作業を進めることも出来ます。

Scheme Factory 日本語版へようこそ! ここからがおもしろい作業です!
“Antique の 部品”ウインドウの“ウインドウ”グループアイコン横の三角形をクリックして下さい。編集可能なウインドウの一覧が表示されます。“書類ウインドウ”の項目をダブルクリックして下さい。
開いた部品にアイコンがまだないので、クリップボードの画像をアイコンとして使用するかどうかの確認があります。“はい”をクリックすると、Scheme Factory は編集中のスキームの表示されているウインドウに画像をペーストし機能部品編集パレットを表示します。Scheme Factory で、Antique スキームが開かれている場合、機能部品編集パレットの一覧に機能部品の定義を追加します。(その時、クリップボードの画像を使用するかどうかの確認はありません。) しかし、スキームがあなたのオリジナルの場合、一覧には何もなく必要な項目を追加するよう要求してきます。空であると仮定して次の行程に進みましょう。

スキームのウインドウの編集作業を続ける前に、ウインドウ内容部分を定義する必要があります。これはウインドウが動作している場合にウインドウの内容を表示する領域です。Scheme Factory で、ウインドウを表示し内容部分の位置と領域を定義して下さい。

+ ボタンをクリックして定義を追加してください。
定義枠(サイズ変更用の小さなボックス付きの赤い矩形)のドラッグやリサイズによって内容部分の位置と領域をあなたのデザインしたウインドウ内部の白い部分いっぱいになるように設定して下さい。
クローズボックスの位置定義

+ ボタンをクリックして2つめの定義を追加してください。このときタイプが標準のウインドウ内容部分になっているのに気が付くと思います。機能部品編集パレットの2つめのポップアップメニューから変更する必要があります。“タイプ”ポップアップメニューをクリックして“クローズボックス領域”を選択するだけです。“クローズボックス定義枠(緑の矩形)”をあなたのデザインしたクローズボックスに合うようにドラッグやリサイズによって設定して下さい。機能部品編集パレットの定義一覧のクローズボックス横の数値がリアルタイムに反映されるのがわかるでしょう。クローズボックスの設定は下の画像のようになるのがよいでしょう。
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あなたのスキームのウインドウを完成させるために+ ボタンをクリックして次の定義を追加してください。“タイプ”ポップアップメニューからウインドウ画像の部品に必要な定義を追加して配置して下さい。下の画像のようになるでしょう。

スキームが正確にウインドウを描画するように、各部品に各固有の情報を入力する必要があります。“編集”ポップアップメニューから“ウインドウ - 上部分”を選択して下さい。今あなたのモニタ上には、下のような画像が表示されているでしょう。

作業を続けるために + ボタンをクリックして2つの定義を追加してください。矢印がついた2つのラインに囲まれた領域(赤い半透明の矩形)がウインドウ上部に表示されたはずです。2つめの矢印を左右方向に移動して追加した定義横の数値が変更されるのを確認して下さい。

この2つの領域はウインドウ機能部品編集パレットの一覧に“開始点または描画しない”という定義項目として追加されています。この定義は、私たちが実際に望んでいるものとは異なっています。この定義では、スキームを使用した時に画面にこの領域の描画はされないことになってしまいます。
最初の定義項目の“開始点または描画しない”は間違いではありません。画像の端からどのくらいの所から実際にウインドウが始まるかという指定のための開始点の設定をする必要があるためです。Antique スキームの場合、ウインドウ画像の一番端から始まっているのでここの数値は0となります。
次の定義された領域は、ウインドウ描画時に明らかに画面に表示するべき画像があります。“タイプ”ポップアップメニューから“固定サイズで描画”を選択して下さい。これによって実際にスキーム使用中のいかなる場合にも、この領域はサイズ変更等の影響を受けずに固定サイズで画面に描画されます。

“ウインドウ - 上部分”の残された部分も先の2つの部品と同様に定義を行います。下のスクリーンキャプチャ−画像は、完成した Antique スキーム書類ウインドウの“ウインドウ - 上部分”の各定義が、色分けされた領域矩形とウインドウ機能部品編集パレットでの各数値を表しています。

“ウインドウ - 上部分”の各部品に特殊な振る舞いをする定義のいくつかが残されています。これらスキームの異なる領域の各部品に適切な定義を最初から最後まで正確に行う必要があります。
幸運なことに、これらのタイプは明確な動作定義を持っているため、簡単なテストを行い各部品がどのような動作を行うのかをよく理解し、実際にスキームを使用する時に問題が発生しないように作業を進めなければいけません。
例として、上にある Antique スキームの画像をよく御覧になって下さい。
クローズボックス領域は、ピクセル14から32までとして指定されています。クローズボックスの左の端から右の端までを完全に含んでいなければいけません。これはクローズボックス内をクリックした時に Kaleidoscope が正確な動作を実行するために重要なことです。
“左または上からタイル状に繰り返す”はこのようになります:選択された領域はその領域自身を繰り返して描画するということです。ユーザーがウインドウのサイズを変更した場合そのサイズに合わせて繰り返しその部分を描画してサイズ変更に対応します。これによってウインドウ枠に抜け部分が発生するのを防ぐことになります。2つめの“左または上からタイル状に繰り返す”はウインドウまん中のタイトル部分を挟んだ右側部分で同様の処理を行うために必要な定義項目です。これによってウインドウタイトル部分がほぼ中心に配置されるようになります。
次は、ウインドウタイトル部分の設定を行いましょう。

タイトル文字を囲んでいる部分の両端は個別に設定を行う必要があります。タイトル両端部分は常に固定サイズで描画されますが、文字を含むタイトル内部は必要に応じて可変サイズである必要があります。スキームのウインドウをデザインする時に注意を払う理由:タイトル文字部分内部は、他の部分と同様にパターンのくり返しが見えないようにする必要があります。
ズームボックス、シェードボックスは、クローズボックスと同じ手法で扱います。これら各領域をそれぞれに合ったタイプで定義して下さい。
Antique スキーム書類ウインドウの“ウインドウ - 上部分”の“タイプ”ポップアップメニューで使用しない定義がいくつかあるのに気が付くと思います。あなたのスキームではこれらを使用することがあるかもしれないので、これらの定義を簡単に御説明します:
左または上からタイル状に繰り返す - この定義を指定した領域は必要に応じて何度もタイル状に繰り返して描画を行います。“左または上から”と表記しているのは、ウインドウの左から右へ、または上から下へ領域のパターンをタイル状に繰り返すためです。これらのことから、ここでの領域のパターン繰り返しは左または上から始まるということをおぼえておいて下さい。
右または下からタイル状に繰り返す - 上の定義と同じですが、領域のパターン繰り返しが右または下から始まります。
表示可能な限りタイル状に繰り返す - この定義は、ウインドウなどのサイズ変更をした場合に、指定した領域のパターンが表示されるスペースがある場合に何度もタイル状に繰り返して描画を行います。もしこの領域が表示されるのに十分なスペースがない場合には、他の定義指定を行なった領域で描画されます。そうしないと、十分なスペースがない場合、この領域のパターンが無理に描画され他の領域にはみ出して描画されてしまいます。Scherzo スキーム書類ウインドウの右と下にこの定義が使用されています。
左から繰り返して描画を補完 - この定義は、基本的に標準のタイル状繰り返しと同じですが、描画スペースが中途半端な場合に正確なデザイン描画を行なうために使用されます。つまり上にある他の定義と内部的に調整しあい必要な場合に使用されるということです。
右から繰り返して描画を補完 - 上の定義と同じですが、領域のパターン繰り返しが右または下から始まります。
繰り返さずに単純に引き延ばす - 名称が意味する通り指定した領域を描画すべきスペースいっぱいに単純に引き延ばして描画を行ないます。グラデーションで表現したい場合などに使用します。
固定サイズで描画 - この定義は、繰り返しも引き延ばしも行ないません。描画スペースが不足している時でも、パターンの繰り返しで十分なスペースがなく他の領域にはみ出してしまうことがあっても関係なく描画されます。
描画可能領域がある場合のみ描画 - この定義は、固定サイズで描画と同じようなものですが、この定義を指定した領域が描画されるのに十分なスペースがある場合にのみ描画を行ないます。
クローズボックス領域 - この定義は、単純にあなたのウインドウにクローズボックスがある場合にその場所と大きさ指定するために使用します。
ズームボックス領域 - 上の定義と同じですが、ズームボックスに対しての指定です。
シェードボックス領域 - 上の定義と同じですが、シェードボックスに対しての指定です。
クローズボックス領域【ダミー】 - この定義は、単純にあなたのウインドウにクローズボックスを配置しない場合に使用します。通常この定義を指定した領域は省略されてウインドウに描画をされずに、隣にあるパターンで潰されて描画されてしまいますが、この定義を使用することによって Scherzo スキームで見られるように標準のクローズボックス用の場所として描画を予約しておくことが出来ます。
ズームボックス領域【ダミー】 - 上の定義と同じですが、ズームボックスに対しての指定です。
シェードボックス領域【ダミー】 - 上の定義と同じですが、シェードボックスに対しての指定です。
タイトル部分 - この定義は、基本的に標準のタイル状繰り返しと同じですが、ウインドウタイトル文字部分のデザインのために使用します。ウインドウにタイトル文字を表示しない場合には、この項目を御覧になる必要はありません。
タイトル両端部分 - この定義は固定サイズで描画と同じようなものですが、ウインドウにタイトル文字を表示しない場合には必要ありません。Antique スキームのようにタイトル文字を囲むような枠がある場合に使用します。
開始点または描画しない - この定義を指定した領域は、ウインドウのどこにも描画されません。
“ウインドウ - 上部分”の各部品に定義を指定し終わったら、次に側面と下部で同じように設定をして下さい!

“ウインドウ - 左部分”一覧の最初の項目が“開始点または描画しない”になっているのに気が付いたかもしれません。しかしこの場合、“ウインドウ - 上部分”ですでに設定が済んでいるためにこのようになっています。ここで再度設定をしてもエラーを発生させることはありませんが、無駄な作業となってしまいます。

同じように“ウインドウ - 下部分”の設定を行ないます。この領域は上記の“ウインドウ - 左部分”の最下部を“固定サイズで描画”で定義するか空白のままにするか考えるかもしれませんが、“ウインドウ - 下部分”でこの設定を行ないます。ウインドウ下部の左右の端を“固定サイズで描画”にし、その間を繰り返すのか、引き延ばすかの設定を行なうだけです。

Antique スキームの書類ウインドウ下部は、一番端の数ピクセルを“開始点または描画しない”設定にする良い例です。ここの数値を3に設定しないと、書類ウインドウの端が予想していたデザインと異なり3ピクセルずれて描画されてしまいます。
これで、Antique スキームの書類ウインドウの部品設定はすべて完了しました。4つの側面の各領域に対して正確なサイズ指定と定義を終え、Scheme Factory で行なうべき Kaleidoscope スキーム作成のすべての行程が終了しました。どうですか?すべての疑問から解決されましたか?
次に行なう作業としては、スキームで表示されるその他のウインドウの設定を同じように行なって下さい。ウインドウのデザインをし、サイズと色の最適化をし、Scheme Factory でスキームを開き、画像編集ソフトウェアから画像を取り込み、ポップアップメニューと色見本などから各部品の設定をすればあなたのウインドウはすべて完成です!